

アルミ・ステンレスの知恵袋
ステンレスってどんな素材?
比重(重さ)は?
比重は7.6~8.1であり、プラスチック(1.2)、セラミック(2.2)アルミ(2.7)、チタン(4.5)に比べて大きく、鉄(7.9)に近く、銅(8.9)よりやや小さい。
耐食性は?
ステンレスというと永久にさびないと思っている人が多いでしょうが、ステンレスにもクロムとニッケルの割合などでいろんな種類があり、性質も少しづつ違う。
加工性は?
金属特有の良好な加工成形性を持つ。ただし、アルミや銅より硬く、スプリングバックが大きい。
加工硬化特性を活用して厳しい加工を行えるものがある。
素形材加工(鋳造や射出成形)が可能であるが、プラスチックやアルミに比べてやや難しい。
表面仕上げは?
2B仕上げ | No.2仕上げ材に適当な光沢を与える程度の軽い冷間圧延をしたもの |
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HL | 適当な粒度(通常150番~240番の砥粒が多い)の 研磨ベルトで髪のように長く連続した研磨目をつけたもの |
#400研磨 | 光沢仕上の代表。2B素地を#400バフで研磨したもの、 #400は、そのバプ(砥粒)の番手で、数字が大きいほど細かく光沢が増す |
#600研磨 | #600バフで研磨したもの |
#800研磨 | 順々に細かい粒度の研磨剤で研磨した後、鏡面用パフにより研磨したもの。 鏡面研磨と云うとこの研磨になる |
強度は?
アルミ、銅、チタンより強度が高い。
優れた靭性を持つ。
オーステナイト系ステンレス鋼の中の一部のものは、高い加工硬化特性を持つため、高強度を得ることができる。
降伏点が明確に現れないため、「耐力」が適用される。
高温特性は?
プラスチック、アルミ、銅、鉄に比べて高温強度、高温酸化性、高温耐食性に優れている。
300℃以上の大気中にさらすと、酸化により変色する。
電気伝導性は?
アルミや銅より小さいが、プラスチックやセラミックよりも大きい。
熱伝導性は?
アルミや銅より小さいが、プラスチックやセラミックよりも大きい。
反射性は?
アルミや銅より小さいが、プラスチックやセラミックよりも大きい。
非磁性は?
ステンレス鋼は種類により、磁性、非磁性を示すので、用途により選択することができる。
毒性は?
毒性はなく、食品類とも反応もないので、食品包装容器、家庭用器物にも適している。
リサイクル性は?
ステンレスは放置していても品質劣化がないため、ほぼ100%リサイクル出来る材質です。